三池製錬株式会社をグリーンアジア国際戦略総合特区の指定法人に!

~溶融飛灰等からレアメタル等を回収するための設備を整備~

〇県では「グリーンアジア国際戦略総合特区」の指定法人に、三池製錬株式会社(大牟田市新開町 代表取締役 徳一博之)を7月7日付けで指定しました。
 今回の指定は、溶融飛灰(ようゆうひばい)などからレアメタル等を効率的に回収するための設備整備を行うもので、これにより、本特区における指定法人数は26社となります。

〇同社は、溶融飛灰を主体とする廃棄物を無害化処理するとともに、リサイクル処理を行い、亜鉛・鉛・金・銀・銅などの有価金属の回収を行っています。今回、溶融飛灰からインジウムなどのレアメタルを含む有価金属を効率的に回収するための設備整備を行うものです。
※インジウムは、パソコンやテレビの液晶ディスプレイや自動車の窓用フィルムに使われていますが、世界的に採掘量が減少しており、亜鉛製錬の副産物としてわずかな量しか生産されない貴重な金属です。

〇この設備投資により、資源リサイクルに関する次世代拠点化が一層進むものと期待されます。今後も特区の支援制度を活用し、環境を軸とした産業の国際競争力の強化を進めていきます。

〇特区推進にあたっては、総合特別区域法に基づき税制や金融などの支援措置が講じられており、今回の指定により、同社は今後、特区関連の設備投資等を行った場合に、課税の特例措置として、機械・装置等の取得価額の最大50%の特別償却又は最大15%の税額控除を受けることができます。

 
(写真右から)徳一代表取締役社長、小川知事